天然炭の生産工程
天然炭の生産工程
01. 原材料の調達
伐採権を取得しているエリアの原木を伐採し、工場へ搬入します。
日本国内の場合は、炭材に適した樫などの原木のみを択伐し、窯場へ運搬します。
伐採後は植林を行うことで、将来の持続可能な原木の確保に努めています。
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02. 窯入れ
窯場へ搬入した原木は、長さを整えた後に炭窯の中へ入れていきます。窯の入り口は狭いため、人の手によって1本ずつ入れていきます。
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03. 口焚き
窯の中に原木を詰め終えたら、窯の入り口を閉めて、入り口部で火を焚き内部の温度を少しずつ上げていきます。
窯の内部は300℃程度まで上がり、原木が燃え始めながら少しずつ含まれる水蒸気を飛ばしていきます。
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04. 炭化
ある程度窯の内部の温度が上がったら、窯をほぼ密閉にして蒸し焼きにしていきます。
この工程で、原木に含まれる一酸化炭素や水素などのガスが揮発し、炭化が進んでいきます。
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05. 精錬
炭化が十分に進んだ後に、窯の入り口を少しずつ開けて内部に酸素を送り込みます。この際には窯内部は1,000℃程度まで温度が上がり、炭素以外の残った揮発分がほぼ燃えて無くなり堅くしまった炭になります。
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06. 窯出し
【白炭】
「白炭」は十分に精錬が掛かった炭を、窯の外へかき出していきます。
窯から出た炭は、湿気を含んだ灰をかけて消火されます。
この時に炭の表面に白い灰がつくことから「白炭」と呼ばれます。
【黒炭】
「黒炭」は精錬をある程度掛けた後、窯の外には出さずに、窯を密閉して酸素を遮断し、窯内で消化させます。
「白炭」と「黒炭」の生産方法の違いは、精錬~消火方法が異なるのみで、後は同一になります。
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07. 選別・箱詰め
十分に消火された炭を長さや太さ等に応じて選別し、箱詰めしていきます。
箱詰め後は冷却期間を経て出荷されます。
00. 植林
持続可能な生産体制の構築のため、生産パートナーは植林活動を行っています。
原木によっては、約5~7年後に原材料となる原木に育ちます。